投資信託に投資をしていても、基準価額が下がってることはどの局面でも起こり得ます。
ただ世界情勢があまり大きな変化がないときも下げていることもあります。
では投資信託が下がってる理由は主に何だと思いますか?
今回は投資信託を保有している人向けに、基準価額を下回る理由について解説します。
また心持ちとなる対応策についても改めて紹介いたします。
基準価額とは?
まず、基準価額とは投資信託1万口あたりの価格を示したもので、日々変動します。
株式でいう株価のようなもので、投資信託の運用成績を表します。
基準価額が下がる主な理由
投資信託の基準価額が下がる理由は主に5つあります。

組み入れ資産の価格下落
投資信託は、株式や債券、不動産など様々な資産を組み合わせて運用しています。
これらの組み入れ資産の価格が下落すれば、当然その投資信託の価値(=基準価額)も下がります。
例:日本株中心の投資信託で、日経平均が大きく下落すれば、その影響で基準価額も下がります。
日々基準価額が変動する理由はこれで、資産変動は往々にして起こり得ます。
為替レートの変動(外貨建て資産がある場合)
外国の株や債券に投資している投資信託では、円高になると外貨建て資産の価値が目減りしてしまいます。
例:米国株に投資するファンドで、1ドル=150円から140円に円高が進行すると、円換算した資産価値が下がる。
オルカンやS&P500に投資する場合はこちらに注意が必要です。
金利変動の影響(特に債券ファンド)
金利が上昇すると、既存の債券価格は下落する傾向があります。
債券中心の投資信託は、金利上昇局面で基準価額が下がりやすいです。
金利関係のニュースがあった場合は、債券ファンドに注意しましょう。
ファンドの運用コスト
投資信託には信託報酬や売買手数料などのコストがかかります。
これらの費用はファンド資産から日々差し引かれるため、運用がうまくいかない時期は基準価額が下がりやすくなります。
信託報酬が低いインデックスファンドを購入している場合は、コストはあまりかかりません。
分配金の支払い
分配金を出す投資信託では、分配金の支払いによりその分だけ基準価額が下がることがあります。
これは損失ではありませんが、見かけ上「価額が下がった」ように見えることもあります。
分配金が出るファンドについてはこちらに注意しましょう。
基準価額を下回る原因まとめ
原因 | 内容 |
---|---|
組み入れ資産の値下がり | 株式や債券の価格が下がると影響を受ける |
為替変動 | 円高になると外貨建て資産が目減り |
金利上昇 | 債券価格の下落につながる |
運用コスト | 手数料などで資産が目減り |
分配金の支払い | 分配後に基準価額が下がる仕組み |
投資信託が下がってる時の対応策
ここからは、投資信託が下がってる時の対応策について3つ紹介します。
保有している投資信託の下がっている原因を考察する
まず重要なのは、保有している投資信託のどの金融資産が下げているかを考えることです。
例えばオールカントリーが下げている今の局面ですと、アメリカ株が下げていることが原因だと考えられます。
下がってる原因が一時的なものであれば、また上がる可能性があるとみて待つこともできます。
積み立ててる場合は継続する
積み立てを行っている場合は、ドルコスト平均法を考慮して積み立てを継続するべきでしょう。
投資信託は積み立ての恩恵が比較的大きく、投資先の分散に加え、時間の分散をすることが可能です。
下がってる局面で持ち続けることは難しいと思いますが、積み立ててる場合はそのまま保有することを推奨します。
利益をとれる場合は売却も検討してみる
下がってる局面が辛抱できない場合は、売却も検討してもいいでしょう。
ただ、あくまでも利益をとれる場合にとどめておきたいところです。
投資信託の損切りは、後悔が残りやすいからです。
基準価額は日々変動するため売却したその後上昇することもありえます。
まとまった利益をとれる場合は売却をしても後悔は残りにくいです。
売却する場合は、自分自身の許容できる利益で売却してみてください。
まとめ|金融資産は日々変動する
今回は投資信託が下がってる理由と対応策について紹介いたしました。
金融資産は日々変動するものです。上がった翌日には下がってることも良くあります。
資産は保有している限り変動するものと理解しておき、上手に投資していけるようにしていきましょう。
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