投資をするにあたって、銘柄の分析はとても重要です。特に長期的な投資をする場合は、業績やチャートの分析も必要となってきます。
今回は任天堂の株式紹介も併せて、銘柄の分析の仕方についても紹介していきます。
任天堂株式会社とは

任天堂株式会社は、ゲームに触れている方はもちろんですが、ゲームに触れていなくても名前は聞いたことはあると思います。
マリオやゼルダ等、様々なIP(知的財産)を保有している任天堂ですが、今回紹介する理由としては以下の2つが挙げられます。
- 財務分析をするにあたり優良な財務状況である
- ゲームセクターは時流に左右されやすい
また私自身も保有していますので、その目線からも紹介していきます。
株式情報
以下のデータは、2025年4月4日現在となります。証券会社サイトの四季報より抜粋しています。

- 株価(2025年4月4日終値):9,977円
- 時価総額:14.4兆円
- 総資産:3,386,868百万円
- 自己資本:2,691,544百万円
- 自己資本比率:79.5%
- 配当金:1株65円(2025年9月予定)
- 配当利回:1.04%
- ROE:20.1%
- ROA:15.6%
以上が基本的なデータとなりますが、詳しく知りたい方は「任天堂 IR」と検索すると投資家向けのサイトに行けるので、そちらをチェックしてください。
以下に、各指標についてピックアップして説明します・
自己資本比率について
自己資本比率は、会社の総資産の内どれだけを自社の資本だけで賄っているかという比率です。一般的な企業では40%を超えると高いと評価され始めます。
これが高いほど、会社自身のお金でやりくりできるということになり財務が健全ということになります。なお銀行や証券などのいわゆる金融株については、これに当てはまらないことが多い(自己資本規制比率を見る)のでご注意ください。
任天堂の場合ですと、79.5%とかなり高い数値となっています。大半の企業は借入や株式による他者からの資金を主軸に運用することが多いのと比較すると、財務の健全さが伺えます。
配当利回について
配当利回りについて、任天堂は高いとは言えません。というのも、株価が高くなってしまうと、必然的に配当利回りは低くでてしまいます。
配当利回りが高い企業は多くありますが、大事なのは配当利回りだけ見るのではなく、配当をちゃんと出せる財務状況なのかを把握することです。
任天堂はここ最近は減配していますが、財務状況は健全であるため長期的に投資するのに適していると思います。
ROEとは
ROE(Return on Equity) とは、企業が株主から預かった自己資本をどれだけ効率的に使って利益を生み出しているかを示す指標です。
計算式は、ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100 です。ROEは10%以上あれば、株主からの資金を効率的に運用できているといえます。
任天堂は20.1%と高めであるため、効率的に運用できているといえると思います。
任天堂の株式としての展望
(ここからは、私個人の所見であり絶対の保証はないのでご了承ください)
任天堂の株式としての展望としては、今後伸びる可能性は高いと思います。理由として、2025年4月2日にニンテンドースイッチ2の情報が発表され、様々なゲーム会社がタイトルを発表しています。
ニンテンドースイッチとの互換性もあるため市場を減らさずに動けることや、価格を日本限定で比較的安価に設定したことで、既存客や新規客を一定数見込めると思います。
利益が多くなれば、配当が多くなる可能性も高まるため、保有しておくことでインカムゲインも狙えます。
まとめ
今回は任天堂株式会社について、株式銘柄として紹介いたしました。
日本株の中では、任天堂は高い財務健全性を有しているとデータから読み解けたかと思います。現在の株価は多少高く、おおよそ1単元買うのに100万円程必要になってしまいますが、投資ができると思う方は売買を検討してみてはいかがでしょうか。
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